エステWAM熊本 筋力と痛みは関係しているのか?
2026/10/17
エステWAM熊本では、肩・膝・首・腰などの不快感や痛みを抱えて来店されるお客様を数多くサポートしてきました。
その中で私が長年にわたり興味深く感じていることがあります。
それは、
筋力や動作の質が向上すると、それに伴って痛みや不快感も改善していくケースが少なくない
ということです。
ここで、ひとつの疑問が浮かびます。
「筋力と痛みには関係があるのでしょうか?」
以前の記事では、筋肉や臓器、神経などを包み全身をつないでいる結合組織である「筋膜(ファシア)」が、検査や画像診断では見つけにくい不快感に関与している可能性についてお話ししました。
そちらに興味がある方は、
「エステWAM熊本の筋膜と原因がはっきりしない痛みについて」もぜひご覧ください。
筋膜が原因のひとつである可能性がある一方で、もうひとつ見逃せないのが
筋力と身体機能
です。
これまで私が担当してきた多くのお客様の中には、
- 特定部位の筋力不足
- 動作の質の低下
- 代償動作
- 筋肉の活性不足
などが見られるケースがありました。
そして個別にプログラムを作成し、運動によるアプローチを行った結果、多くの方が改善を実感されています。
そこでさらに興味深い疑問が生まれます。
「特定の筋肉の筋力不足や機能低下が、不快感の一因となることはあるのでしょうか?」
筋力はパズルの一部かもしれない
痛みの原因が骨や関節などの明確な構造的問題では説明できない場合、研究者や臨床家は別の可能性も考慮します。
そのひとつが、
周囲の筋肉が本来の役割を十分に果たせていない状態
です。
例えば腰の違和感を持つ方の中には、
- 腰方形筋(Quadratus Lumborum)
- 腹横筋(Transversus Abdominis)
といった体幹の安定に関わる筋肉の機能低下や筋力不足が見られることがあります。
それらの筋肉の働きが改善されることで、不快感も軽減するケースがあります。
私自身、これまで首・肩・手首・膝・腰など、さまざまな部位で似たようなパターンを見てきました。
もちろん、
筋力不足がすべての痛みの原因だという意味ではありません。
また、
筋力トレーニングがすべての問題を解決するという意味でもありません。
人の痛みは非常に複雑です。
しかし少なくとも、
身体機能という視点にも目を向ける価値はある
と私は考えています。
痛い場所が原因とは限らない
トレーナー・セラピストとして長年活動する中で繰り返し学んだことがあります。
それは、
痛みを感じている場所と、本当に注目すべき場所が一致しているとは限らない
ということです。
現代の生活では、
- 長時間の座位
- 繰り返し動作
- 運動不足
- 偏った身体の使い方
などによって身体が少しずつ変化していきます。
その結果、
- 筋力低下
- 可動性低下
- 動作パターンの変化
- 代償動作
- 負荷の偏り
などが起こる可能性があります。
本来働くべき部位が十分に働かなくなると、別の部位がその負担を引き受けるようになります。
その状態が何か月、何年と続けば、不快感や違和感につながることもあります。
これは医療従事者が問題を見落としているという意味ではありません。
むしろ、
医療的評価と動作的評価は、それぞれ異なる角度から身体を見ている
と考える方が自然です。
医師は構造的問題や病変の有無を確認します。
一方、トレーナーは、
- 動作
- 筋力
- 安定性
- 協調性
- 身体機能
などに注目します。
どちらも大切な視点です。
私自身の体験談
ここで、私自身の経験をひとつ紹介したいと思います。
実は私は約19年間、右太ももの外側に繰り返し現れる違和感を抱えていました。
激しい痛みではありません。
仕事も運動も普通にできました。
ただ、忘れた頃に現れては消える不快な違和感でした。
始まりは17歳頃です。
当時の私はブルース・リーの映画が大好きで、一人でキックやストレッチの練習をしていました。
ある日、サイドキックの練習中に右太ももの外側に鋭い痛みが走りました。
しかしすぐに消えたため、
「たいしたことはないだろう」
と思い、そのまま放置してしまいました。
それから何年も、その違和感は時々現れては消えることを繰り返していました。
私は毎回、
「今回はもう終わっただろう」
と思っていたのです。
今振り返ると、多くの方と同じことをしていました。
問題が消えることを待っていたのです。
パターンが見え始めた
約6年前からヨガを継続的に行うようになりました。
そこで気づいたことがあります。
アグニスタンバーサナ(薪のポーズ)の一部のバリエーションを行うたびに、その違和感がほぼ毎回現れるのです。
大きな痛みではありません。
しかし無視できないほど繰り返されていました。
それでも翌日には消えるため、私はまた後回しにしていました。
ところが徐々に違和感が増してきたことで、
ようやく私は、
「そろそろ向き合うべきかもしれない」
と思うようになりました。
自分自身をクライアントとして評価する
そこで私は、自分自身をクライアントとして評価しました。
まず自分に質問しました。
- どんな時に違和感が出るのか
- どの動作で再現されるのか
- 再現されない動作は何か
- 可動域の左右差はないか
- 筋力差はないか
- 代償動作はあるか
評価を進める中で私はひとつの仮説を立てました。
内転筋群の柔軟性低下に加え、
- 中殿筋(Gluteus Medius)
- 小殿筋(Gluteus Minimus)
の機能低下が股関節周辺のバランスに影響し、
大転子周辺への繰り返しの負荷につながっていた可能性があるのではないか。
もちろん、これは診断ではありません。
あくまで評価に基づく仮説です。
しかし当時の私には最も合理的な説明に思えました。
結果
私はトレーニング内容を修正しました。
重点的に取り組んだのは、
- 股関節の安定性向上
- 臀筋群の強化
- 動作意識の向上
- 可動性改善
- 左右差の修正
です。
詳細はこの記事では省略しますが、結果は私自身を驚かせました。
約19年間繰り返していた違和感が消えたのです。
さらに興味深いことに、
以前は確実に症状を誘発していたヨガのポーズでも違和感が出なくなりました。
現在では2か月以上、症状なくその動きを行えています。
この経験から学んだこと
最も印象的だったのは、
問題を解決できたことではありません。
19年間も放置していたこと
です。
症状が軽いから。
生活に支障がないから。
そのうち治ると思ったから。
私は身体が送っていたサインを見逃していました。
しかし丁寧に評価し、可能性の高い要因に対処し始めると、改善は驚くほど早く現れました。
もちろん、これがすべての人に当てはまるわけではありません。
そして、すべての痛みが運動で解決できるとも思いません。
しかし、この経験から再確認したことがあります。
身体は限界を迎えるずっと前から、小さなサインを出していることがある。
そのサインに気づくのが早いほど、大きな問題になる前に対応できる可能性も高まるかもしれません。
なぜ個別評価が重要なのか
私が個別評価を重視する理由もここにあります。
ある人に最適な方法が、別の人にとって最適とは限りません。
目指すべきは、
奇跡のストレッチでも、
奇跡のトレーニングでもありません。
目の前の人を理解することです。
そのためには、
- 筋力
- 可動性
- ケガの履歴
- 生活習慣
- 目標
- 現在の制限
を考慮する必要があります。
改善は意外とシンプルなところから始まります。
正しく動くこと。
継続して動くこと。
そして身体に適応する時間を与えることです。
最後に
この記事を通してお伝えしたかったことは、とてもシンプルです。
身体を動かすことは大切です。
激しい運動である必要はありません。
完璧である必要もありません。
苦しむための運動でもありません。
自分に合った運動を、
安全に、
継続して行うこと。
それが大切です。
身体には驚くほど高い適応能力があります。
適切な環境、適切な刺激、そして十分な時間があれば、身体機能や生活の質は改善する可能性があります。
私の目的は医療を否定することではありません。
また、運動がすべての答えだと主張することでもありません。
私が伝えたいのは、
好奇心を持つこと。
身体を動かすこと。
身体全体をひとつのシステムとして見ること。
です。
答えが医療にある場合もあります。
身体機能にある場合もあります。
そして多くの場合、その両方が関わっているのかもしれません。
----免責事項----
この記事の内容は一般的な情報提供および教育目的であり、医療アドバイス・診断・治療指示を目的としたものではありません。
身体の状態や既往歴、生活環境は一人ひとり異なります。
そのため、ある人に適した方法が別の人にも適しているとは限りません。
新しい運動やリハビリテーションに取り組む際は、必要に応じて医療従事者やトレーナー、セラピストによる個別評価を受けることをおすすめします。
私がお客様によくお伝えする言葉があります。
「安全第一。そして一歩ずつ。」
改善は焦って得られるものではありません。
少しずつ、継続的に、自分の身体に合わせながら積み重ねていくものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
イリン ローマン(ロマ)
パーソナルトレーナーとヨガインストラクター
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